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2025.10.10 9月はこういうのが来てました。

2025年10月、サイバーエージェントと合同で、9月のトレンド発表会を行いました。
毎月の定例企画で、一人ひとりが「トレンド」と「広告」を1件ずつ選び、“なぜ若者に刺さっているのか”をインサイト中心に整理して発表しています。ここでは、その中から3つだけピックしてまとめます!

まず、皇族・悠仁様の高校時代のエピソードが SNS で話題になった件です。テレビ特集をきっかけに、「蹴鞠で“先祖の血が騒ぐ”と言った」「山手線ゲームで“天皇”がテーマのときだけ圧倒的に強い」など、皇族らしさと高校生らしさが同時に立ち上がる具体的なエピソードが拡散されました。そこから、“悠仁様はふだん学校でどんな雰囲気だったのか”を想像する投稿まで派生しました。遠い存在のはずの人物が、日常のイメージの射程に突然入ってくる。この“距離感の反転”自体が、拡散が起きた理由と考えられます。

次に、ヤクルトの「秋のもやもや」受験広告です。お笑いコンビ「ニューヨーク」が、夏を思うように乗り切れなかった後悔や、部活から勉強へ切り替えるときの気まずさなど、秋特有の揺れをそのまま演じました。「冬だけじゃない。秋だって、いろんなものと戦ってるんだ。」というコピーの通り、過剰に励まさず、“揺れている状態ごと受け止める”トーンが現代の受験生の心理に合致していました。いまは“鼓舞”より“否定されないこと”の方がほしい場面が多く、それが共感の理由になっていたと考えられます。

最後に、大阪でオープンした「cafe Meltmoa」です。推し活グッズ店 asoboard 系列のウィッシュコア系カフェで、パステルカラーの店内で推しの写真を並べて楽しんだり、厳選されたイケメンスタッフとコミュニケーションを取れる場所として注目されました。“本物の推し本人には会えない”という現実の中でも、“世界観だけでも触れたい”という欲求を、リアルの場で回収できたことが支持された理由です。現実と想像の中間に“ときめきを補給できる場所”を用意した設計が、機能したといえます。

今回の発表を通して、「現象が何か」以上に「なぜそれが刺さったのか」を言葉にする価値を改めて実感しました。
来月以降も、生活者の小さな感情の揺れを丁寧に拾っていきたいと思います。

(ジーニー)